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2009 年度 実績報告書

分子生物学的手法を用いた術中リンパ節転移診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21591818
研究機関熊本大学

研究代表者

白石 健治  熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (70363538)

キーワード肺癌 / リンパ節転移 / TRC法
研究概要

近年、分子生物学的手法(RT-PCR法:4時間ほど必要)を用いた術中迅速転移診断が開発され、その正確性、重要性が当科および多施設で証明されつつある。さらに、最近ではTRC法(transcription reverse transcription concerted reaction)を用いることで診断の迅速化(約1時間)が可能となった。これによりこれまでの病理組織学的診断では検出できなかった微小転移が短時間で検出できるようになってきた。この技術を応用することにより,HE染色より正確に所属リンパ節への転移の有無を術中に判断できると考えられる。しかし臨床に応用するためには,TRC法でのリンパ節転移の検出のCutoff値、およびその感度と特異度を検証する必要がある。そのための基礎的な実験を行い,TRC法によるリンパ節の転移検索への道を開くのが今回の研究の目的である。
平成21年度は本研究に対して院内倫理委員会の承認を得た。その上で原発性肺癌に対する治療として原発巣切除+リンパ節郭清が必要と考えられ、かつ本研究に対して参加の合意が得られた症例を対象とし、手術(原発巣+リンパ節郭清)の際に摘出した原発巣、正常肺組織、リンパ節を採取し連結可能匿名化を行った後、使用日まで呼吸器外科医局研究室にて-80℃で保存した。現在までに20症例分の腫瘍サンプル、64のリンパ節サンプルを採取、保存している。予備実験として原発巣とリンパ節の一部よりメッセンジャーRNAを抽出し、TRC法によりCEAのメッセンジャーRNAを検出した。今後は更にサンプルの収集を継続し、病理組織学的検索の結果とTRC法によるCEA mRNAの検出の結果、予後との関連を検討していく予定である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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