研究課題/領域番号 |
21591825
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
澤藤 誠 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10226079)
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研究分担者 |
渡辺 真純 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (90201227)
泉 陽太郎 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90245506)
河野 光智 慶應義塾大学, 医学部, 助教 (10276272)
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キーワード | 移植・再生医療 / 呼吸器外科 |
研究概要 |
種々の生体適合性ゲル化物質をscaffold(足場材料)として用いるマウス胎仔肺組織移植モデルを確立し、一方でブレオマイシン、エンドトキシン、一側片肺切除による肺傷害モデルを作成した。【ドナー肺組織】妊娠17日目の雌性GFPマウス(C57BL/6-Tg(CAG-EGFP)C15-001-FJ0010sb)をエーテル麻酔後に犠牲死させ、胎仔を摘出する。顕微鏡下に解剖して胎仔肺組織を採取し細切する。組織片は培養液(DMEM)で一時保存する。その後、種々の生体適合性ゲル化物質に混ぜる。アテロコラーゲン注入材、フィブリン糊を使用した。【レシピエント手術】レシピエントマウス(野生型C57BL/6)に麻酔後に経口挿管し、人工呼吸器管理下に左開胸する。肺門をクリップにてクランプした後、細切したGFPマウス胎仔肺組織を混じたゲル化物質を、レシピエント左肺の胸膜下肺実質内4~5ヶ所に50μlずつ、先端が鈍な注射針(28ゲージ)にて血管内に入らないように注入する。クランプを解除して空気もれや出血がないことを確認した後、閉胸して手術を終了する。【肺傷害モデル】マウスに経口で気管内挿管し、ブレオマイシン或いはエンドトキシンを気管内投与して肺損傷を生じさせた。その後、マウスが長期間生存できるよう、また組織移植手術に耐えられるようブレオマイシン或いはエンドトキシンの投与量を通常の投与量より減量して調整した。また、肺損傷の程度を組織学的に確認した。人工呼吸器管理下に開胸し、左側片肺切除するモデルを作成した。残存右肺に肺組織移植を行う。
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