研究課題/領域番号 |
21591833
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 謙介 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20400674)
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研究分担者 |
松村 明 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (90241819)
鶴嶋 英夫 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (50315470)
大根田 修 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (30311872)
山下 年晴 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教 (50400677)
長野 真澄 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 研究員 (30436282)
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キーワード | 脳梗塞 / 再生医療 / 機能的血管内皮前駆細胞 / 一過性脳梗塞モデル |
研究概要 |
実施実験:ラット一過性脳虚血モデルの作成と細胞の投与 先端をシリコンコーティングした4-0ナイロン糸をラット内頚動脈から前大脳動脈 に挿入することで中大脳動脈を閉塞。60分間の閉塞ののちに再灌流した。急性期脳梗塞に対する治療効果の検討のため、再灌流30分後に細胞(5x10^5 cells/0.5mlPBS)を内頚動脈から投与した。Alde・Low EPC (n=11), Alde-High EPC (n=10),コントロールとしてHUVEC(n=5), PBS (n=9)を投与した。投与細胞はGFP導入により可視化した。24時間後に神経症状と脳血流を測定の後に脳を摘出。脳梗塞体積を測定し、摘出脳の解析を行った。 【結果】1. 機能的EPCによる急性期脳梗塞抑制効果 脳梗塞体積の測定では、Alde-Low EPC投与群のみで有意に脳梗塞体積が抑制されていた(P<0.01)。脳血流と神経症状についてはAlde-Low EPC投与群と他の群で有意な差を認めなかった。 2. 脳内に分布するGFP陽性細胞の観察と定量 蛍光顕微鏡を用いて正常側を含む全領域を観察した。GFP陽性細胞はほとんどがαSMAで蛍光染色した血管に付着する形でlocalizeしていた。上記の細胞は抗GFP抗体でも染色され、観察している細胞が投与した細胞であることを確認した。 正常側と梗塞側でGFP陽性細胞を定量したところ、Alae-Low EPC投与群の梗塞側でGFP陽性細胞が有意に多かった(P<0.01)。投与細胞は皮質や皮髄境界、基底核にも分布し、脳梗塞の範囲による局在は認めなかった。
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