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2009 年度 実績報告書

脳動脈瘤形成・増大におけるスタチンの二面性作用

研究課題

研究課題/領域番号 21591844
研究機関徳島大学

研究代表者

里見 淳一郎  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10304510)

研究分担者 永廣 信治  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60145315)
佐田 政隆  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (80345214)
八木 謙次  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80551837)
多田 恵曜  徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (30547964)
キーワード脳動脈瘤 / 高血圧 / エストロゲン / 炎症 / 酸化ストレス
研究概要

本研究はエストロゲン欠乏状態というヒト脳動脈瘤に近いモデルを用い、内分泌環境や血管機能修飾下の状態で低用量の水溶性スタチンは、他の報告と同様に脳動脈瘤の増大を抑制したが、高用量のスタチン投与により、くも膜下出血をきたしたり、脳動脈瘤が増大したことから、この機序を解明するために行う。一般的に、心血管障害ではスタチンを使用と非常に利点が多いと考えられている。しかし、無効あるいは有害事象をもたらす症例もあることを考慮する必要がある。スタチン投与力が、より安全に使用できれば、大変有意義と思われる。
骨髄由来前駆細胞は血管損傷後の修復や病巣形成に関与すると報告されている。動脈硬化巣ではスタチンはこの前駆細胞の平滑筋への分化を抑制する作用があるとされている。スタチン高用量で見られた毒性作用が骨髄由来前駆細胞による血管壁の修復抑制によるとすれば、スタチン投与では骨髄由来前駆細胞が減少する可能性があると考え、検討を行っている。
X線照射(9-10Gy)した雌性SDラットにGFPを遺伝子導入したラット(GFPラット)の骨髄細胞(5×10^7)を静脈内投与した後、脳動脈瘤を誘発し、プラバスタチン50mg/kg/day,あるいはシンバスタチン5mg/kg/dayを投薬後、摘出した脳血管の薄切切片を作製し、GFP結合蛋白の発現および平滑筋細胞とBTEB2、apoptosis関連蛋白(caspase-3,Bcl-2,Bax)等の発現を免疫染色で評価する。21年度にはこGFP-ラットの骨髄細胞移植後にGFP陽性細胞の動脈瘤壁での存在を確認できている。現在、プラバスタチン50mg/kg/day投与中である。今後、くも膜下出血や脳動脈瘤増大、および骨髄由来細胞の状態を調べ、その分子機構を明らかにする予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Cyclic nucleotide phosphodiesterase 4-related vascular inflammation contributes to the progression of cerebral aneurysm2009

    • 著者名/発表者名
      Yagi K, et al.
    • 学会等名
      XTV World Conress of Neurological Surgery
    • 発表場所
      Boston, USA
    • 年月日
      2009-09-03

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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