研究課題/領域番号 |
21591855
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
露口 尚弘 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (50295705)
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研究分担者 |
高見 俊宏 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20305626)
大畑 建治 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70194264)
足立 善昭 金沢工業大学, 付属研究所, 准教授 (80308585)
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キーワード | 脳磁図 / micro SQUID / rat / 低磁場 / MRI / てんかん |
研究概要 |
本研究では、従来の受動的なSQUID磁気センシング(MEG)と測定対象に磁気的な変調(低磁場)を負荷することで検出できる能動的センシング(MRI)を行なう。そのために小動物脳磁場測定装置に低磁場MRIの機能を付加し、誘発脳磁場によるbrain mappingと自然脳磁場としててんかんラットでの異常脳磁場の解剖学的局在同定を行うことで、この実験系の有用性を検証する。 小型MEGによる動物脳磁場測定 平成22年度は平成21年度より引き続いてSQUIDとデュアの調整を行い、より脳表に近い場所で測定が可能となった。また実験中の動物の状態を把握するために光ファイバースコープを導入し、実験手順簡素化した。再現性のあるてんかん波と視覚刺激による誘発磁場の測定が可能となった。この装置での感度は非常に高いものと判明したが、逆に磁場雑音に弱いため電気刺激による感覚野の反応はartifactにより検出が困難であった。本年度では、この課題を克服するために電気刺激系の装置の改良が必要と考える。 低磁場MRI装置の開発 単純なコイルでの実験装置を用いて標本を水や油などとして測定を行ったところ、T1のスペクトル信号が検出できた。本年度は、標本をラット脳として低磁場MRIからの信号の検出をめざす。さらに脳磁場装置との組み合わせを考えた実験装置全体の構想とMRI信号を画像化する理論の確立とソフトおよびハードウェアの開発に着手する。
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