研究課題
本年度はまず昨年度に整備したシステムである動物用全身麻酔器(セボフルレン)、モニターリングシステム(非観血的時速血圧装置)を用いて、全身麻酔下でのラットの脳表の血流の変化をレーザースペックル血流測定装置を用いて測定した。まず正常ラットに全身麻酔を行い、視床前核に昨年作成した電極を留置し、刺激前後での脳表血流を測定した、また刺激強度周波数など条件を変えることでその変化について検討した。更に、カイニン酸を海馬に注入することで作成されるラットてんかんモデルを用いて、てんかん発作の発現と脳表の血流の変化と脳波の変化についての検討を行った。これらの結果よりてんかんの伝播と脳血流の変化の関連性が示唆されている。特にカイニン酸を海馬に注入することにより、脳表の血流にも変化をきたし、発作機序似関与していることが示唆された。しかし、ここまでの問題点として、動物の麻酔深度の不安定性により血圧や呼気中の二酸化炭素濃度の恒常性が十分に保たれず、脳血流に影響を及ぼしている可能性があることが分かっている。次年度はこれらのバイタルサインを安定させることを目標にする。さらにてんかんモデルラットに緩和外科治療を行いレーザースペックル血流測定装置を用いて脳表の血流変化をとらえ、コントロールラットと比較しその作用機序についての検討を行いたい。また、FDG-PETによる測定を同様のモデルで行い、脳内糖代謝の変化についても検討を行う予定である。
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