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2009 年度 実績報告書

下垂体腺腫における腫瘍幹細胞の実態とその機能および分化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21591875
研究機関鹿児島大学

研究代表者

有田 和徳  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90212646)

キーワードpituitary adenoma / CD133陽性細胞 / endothelial progenitor cell
研究概要

下垂体腺腫にCD133陽性細胞が存在していることを確認することができた。そのことは免疫組織染色によって患者下垂体腺腫の組織切片においてCD133抗体を用いた染色によって確認されたが、さらに下垂体腺腫中にCD133mRNAが発現しているかどうかをRT-PCRにて検討した。その結果、CD133mRNAの発現が確認された。下垂体腺腫におけるCD133陽性細胞は腺腫組織内では散在性に存在するものと管腔形成をしているものがあった。このことから同細胞は血管新生にかかわっている細胞ではないかという仮説を立てる一方で内分泌機能を有した細胞へ分化する細胞ではないかと考え多重免疫組織学的検討を供焦点レーザー顕微鏡によって解析を行った。
その結果、下垂体腺腫に存在するCD133陽性細胞はNestin,CD34,VEGFR2に陽性であった。一方、Tuj1,GFAP,S100,chromogranin Aに陰性であった。
これらの結果から
(1) 経系への分化を示す細胞ではないこと
(2) S100が陰性であったことよりFolliculo-stellate cellではないのではないか
(3) chromogranin Aに陰性であったことから神経分泌系への分化能はないのではないか。
(4) CD34/VEGFR2に陽性でありNestinも陽性であった。このことから同細胞は血管新生に関与する細胞なのではないか

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 下垂体腺腫おける endothelial progenitor cell2010

    • 著者名/発表者名
      湯之上俊二, 川野弘人, 内田裕之, 時村洋, 平野宏文, 有田和徳
    • 学会等名
      第83回内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      京都国際会館
    • 年月日
      2010-03-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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