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2011 年度 実績報告書

海馬神経細胞新生を促し生着させる遺伝子導入の効果

研究課題

研究課題/領域番号 21591882
研究機関順天堂大学

研究代表者

菅野 秀宣  順天堂大学, 医学部, 准教授 (90265992)

研究分担者 中島 円  順天堂大学, 医学部, 助教 (50317450)
新井 一  順天堂大学, 医学部, 教授 (70167229)
西村 欣也  順天堂大学, 医学部, 教授 (80164581)
キーワード海馬 / 神経細胞新生 / てんかん / パッチクランプ
研究概要

【研究目的】レトロウィルスをベクターとし、神経細胞の新生を促す因子として注目されるPEDFとVEGFの遺伝子導入をてんかんモデルマウスに行う。急性期から慢性期にわたる観察で新生神経細胞が増加しアポトーシスにより脱落しないことを目標にする。
【方法】PEDF,VEGFを導入する前にてんかんマウスでの神経細胞新生を確認した。C57/BLマウスをピロカルピン腹注によるてんかん発作誘発24時間後に、レトロウィルスによりgreen fluorescent protein(GFP)を海馬に導入し、てんかんによって誘発された新生細胞をGFPでマーキングした。てんかん重積後7日(1週)、14日(2週)、28日(4週)に免疫染色を行い、正常神経細胞への成熟度(NeuNの染色性)、apoptosisの割合(ssDNAの染色性)について検討した。GFPでマーキングされた細胞に対し、Patch-clamp法にて発火パターンを直接記録し細胞興奮性を検討した。同様の検討をPEDF,VEGFを導入した群で行った。
【観察結果】てんかん発作により新生細胞はsubgranule zoneに数多く惹起されるが形態も小さく脆弱であり、ほとんどのGFP陽性細胞は成熟過程に入ることなく発作後1週~4週にて消退した。早2期に消失がみられるGFP陽性細胞はssDNAに陰性、NeuN陰性であった。後期にまで残るGFP陽性細胞はssDNA陰性、NeuN陽性であった。発作後1-2週の早期GFP陽性細胞はinputresistances(IR)1.2GΩ-2.0GΩ、resting membrane potential(RMP)は-55mV^-70mVであるのに対し、4週のGFP陽性細胞ではIR300MΩ-1000MΩ、RMP-70~-80mVであった。PEDFおよびVEGFを導入しても、上記の結果に変化はみられなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Leucine-rich α-2-glycoprotein is a marker for idiopathic normal pressurehydrocephalus2011

    • 著者名/発表者名
      中島円
    • 雑誌名

      Acta Neurochir (Wien)

      巻: 153 ページ: 1339-1346

    • 査読あり
  • [図書] NS-NOW機能的脳神経外科2011

    • 著者名/発表者名
      菅野秀宣
    • 総ページ数
      159
    • 出版者
      メジカルビュー

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-07-22  

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