研究課題
基盤研究(C)
GFPラッソトと同系wild-typeラット問で同系骨移植を行い骨形成メカニズムの検討を行った。移植骨(大腿骨5mm長)を液体窒素処理後に移植したものを対照群、無処置を実験群とした。実験群の移植骨内には異所性新生骨形成が認められたが対照群では認められず、蛍光免疫染色で骨芽細胞の由来は、移植後早期はドナー由来で、以降はほぼすべてホストの由来であった。Real time RT-PCR法によりBMP-4の発現は実験群にのみ認められ、in situ hybridization法では、移植後早期は移植骨内の細胞において、中期には移植骨内およびホスト由来の細胞ともにBMP-4の経現が認められた。移植後早期には移植骨内の細胞が存在しないと異所性新生骨を作らないのみたらず、周辺からの細胞の動員も生じないことが明らかになり、BMPによる細胞動員が関与する可能性が示唆された。将来の合理的かっより有効な骨移植法開発へと発展させる手がかりになりうると考える。
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