研究概要 |
ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬CV-159はL型Ca^<2+>チャネルの阻害作用ならびにカルモジュリン阻害作用,ラジカルスカベンジ能があるとされる。その脳保護効果について,リンを観測核とする核磁気共鳴法を用いて,エネルギー代謝の側面から検討した。CV-159の灌流液への添加(10nM-10μM)による脳虚血-再灌流負荷後のエネルギー代謝の回復には変化が認められなかった。しかし, CV-159腹腔内投与(120μg/kg)により,脳虚血-再灌流負荷後のエネルギー代謝の回復は有意に良好であった。
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