今後の研究の推進方策 |
今後は、消炎鎮痛薬(NSAIDs)以外の鎮痛補助薬とアロプレグナノロンの併用効果を検討していく予定である。 当初の予定では、α2受容体作動薬であるクロニジンとGABA受容体作動薬のガバペンチンを予定していたが、クロニジンは眠気などの副作用及び胃管投与によるストレスの可能性を考慮して、ガバペンチンについてのみ検討することとした。 具体的には、20分前に生理食塩水あるいはガバペンチン30mg/kgないし100mg/kgを10ml/kgにして腹腔内投与し、15分前にアロプレグナノロン0.16mg/kgあるいは溶剤のみを皮下注射した後、Brennanの手術創モデルを作成する。その後2,12,24,36,48,168時間後に、姿勢をスコア化して測定する自発痛の程度、またvon Frey filamentsで創部近くの皮膚を刺激して得られる機械的アロデニアの程度、さらに52度の温水に尾を浸して調べる周辺組織の熱刺激アロデニアについて調べる予定である。
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