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2009 年度 実績報告書

脊髄損傷時のオピオイドによる神経毒性

研究課題

研究課題/領域番号 21592002
研究機関信州大学

研究代表者

川上 勝弘  信州大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (90334911)

研究分担者 川真田 樹人  信州大学, 医学部, 教授 (90315523)
田中 聡  信州大学, 医学部附属病院, 講師 (60293510)
鬼頭 剛  信州大学, 医学部, 委嘱講師 (90195313)
キーワード脊髄損傷 / オピオイド / 運動麻痺
研究概要

BBBスコアが8-12となるように、中等度の胸髄挫傷によるSCIを作製する。2時間後にモルヒネ(30μg)を腰部くも膜下投与し、BBBスコアの変化を検討する。次いで、オピオイドの神経毒性がオピオイドレセプタ以外のレセプタを介した可能性があるため(Hauser et al., Frontiers in Biosci, 2005 ; 10 : 216-235)、μアゴニスト、κアゴニスト、δアゴニストの脊髄投与がSCIによる運動障害におよぼす影響を検討した。
さらにこれら各レセプタのアゴニストをSCI後3日間持続投与し,腰髄(L4)の運動ニューロンや介在ニューロンの損傷程度を形態上解析し,運動障害の悪化が運動ニューロンの損傷によるか,介在ニューロンの損傷によるか,あるいは両者によるかを解明した。
SCI作製2時間後にモルヒネを投与すると、運動麻痺は増悪し、この増悪はナロキソンで拮抗された。ついで3日間持続くも膜下投与すると(30μgbolus+3μg/hr),投与中止後も長時間運動麻痺の悪化が持続した。次いでSCI後,3日間モルヒネを持続くも膜下投与したラット腰髄(L4)をKluver-Barrera染色したが、モルヒネ投与群(Group M)で,sham群(Group Sh)やSCI+生食群(Group C)に比べ,傷害された運動ニューロンの割合には有意な差はなかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 痛みの発生機序2009

    • 著者名/発表者名
      川真田樹人
    • 雑誌名

      日本医師会雑誌 138

      ページ: 84-85

    • 査読あり
  • [学会発表] Spinal Morphine Exacerbates Motor Dysfunction after Spinal Cord Contusion Injury via mu-opioid receptor.2009

    • 著者名/発表者名
      Kawakami K, Sugiyama Y, Sugiyama D, Tanaka S, Kawamata M
    • 学会等名
      Annual Meeting of American Society of Anesthesiologists
    • 発表場所
      New Orleans
    • 年月日
      2009-10-21
  • [図書] 手術痛の機序と病態.麻酔科学UPDATE-学術の進歩と臨床麻酔の安全性.2009

    • 著者名/発表者名
      川真田樹人, 池野重雄, 田中聡
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      医師薬出版

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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