研究分担者 |
三谷 義英 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (60273380)
丸山 淳子 鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 教授 (50263017)
張 尓泉 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30456727)
横地 歩 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60359768)
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研究概要 |
モノクロタリン誘起肺高血圧ラットを用いた実験を継続した。 肺胞洗浄液中の凝固関連因子および」サイトカイン測定 正常ラット+生理食塩水、肺高血圧ラット+生理食塩水、肺高血圧ラット+トロンボモジュリンの3群に対して、モノクロタリン投与後19日目に肺胞洗浄を行なった。肺高血圧ラットにおいて、肺胞洗浄液の総蛋白1、リンパ球数、好中球数、TAT、Trombin,Macrophage chemotactic protein-1(MCP-1),TNFαは上昇した。IL1βには変化を認めなかった。これらの結果は、BAL中において、血管透過性の亢進と凝固活性の亢進、炎症に関与するサイトカインの上昇を示しているが、一方変化を感知できなかった炎症性サイトカインもある。一方、血清レベルでも各指標において同様の結果を示したが、TNFαレベルの上昇を認めなかった。トロンボモジュリンの投与により、血清のTATレベルは低下傾向を示したが、有意ではなかった。 NO合成酵素(eNOS)の発現 肺組織を凍結保存後、トータルmRNAを抽出し、eNOS,のRTPCRを行い、ウエスタンブロットによりタンパクレベルの解析を行った。モノクロタリン投与後19日では、全eNOSの発現が上昇していた。一方、リン酸化eNOSは低下していた。結果として、peNOS/eNOSの比は低下していた。トロンボモジュリンの投与は、モノクロタリン投与ラット肺のeNOS,pNOSレベルに変化を与えなかった
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