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2011 年度 実績報告書

拡散強調MRスペクトラムによるCRPSモデルでの末梢浮腫発生メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21592024
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

中村 俊康  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70265859)

研究分担者 押尾 晃一  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (90185588)
キーワード複合性局所疼痛症候群 / 慢性疼痛動物モデル / 拡散強調MRI / 見かけの拡散係数 / 拡散強調MRスペクトロスコピー / T2値 / 末梢浮腫 / 異常疼痛
研究概要

本研究では複合性局所疼痛症候群(CRPS)の重要な他覚所見のひとつである末梢浮腫に着目し、慢性疼痛動物モデルに対して拡散強調MRSpectroscopyを用いて、末梢浮腫の早期診断の可能性を検討し、CRPSにおける客観的な診断法を確立することを目的とした。本研究により診断・治療に難渋することが多いCRPSの早期診断が可能になれば、臨床的な意義は大きい。昨年度までに慢性痺痛ラットモデル(Bennet、Chungモデル)では拡散強調MRスペクトロスコピーでの末梢筋内野計測でT2値の緩徐で持続的な上昇とADC値の急速な上昇が生じることがわかった(研究初年度)。このことは水の移動による浮腫が生じることを意味する。一方、神経損傷後に7日程度かけて末梢筋内のADC値、T2値ともに上昇する末梢神経損傷モデル(研究2年目)とは上昇パターンと上昇量が異なったことから、拡散強調MRスペクトロスコピーでのADC値計測とT2値計測によってCRPStype2(末梢神経損傷)の超早期診断が可能になると思われた。本年度は浮腫の原因となる水の移動の原因が水の移動に関連するアクアポリン4(AQ4)が筋内に多数発現するのではないかとの仮説に基づき、末梢神経損傷モデル(4匹)とChungタイプ慢性疼痛ラットモデル(4匹)でのAQ4の発現について免疫組織学的検討を行った。標本では両モデルともにAQ4の発現はコントロールより多いものの統計学的な有意差はなかった。このことから浮腫の原因となる水の移動はAQ4だけでなくNa-Kポンプの関与が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] CEPS type 2類似のラット神経因性疼痛モデル(Chung model)の拡散強調MRIによる経時的変化の観察2012

    • 著者名/発表者名
      阿部耕治・中村俊康
    • 学会等名
      第55回日本手外科学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      2012-04-19

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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