研究概要 |
1 癌研有明病院での転移性腎細胞がん患者220症例以上の臨床病理学的データベースを作成し、治療成績・予後・予後予測因子を解析し報告した(Yuasa T et al.,Clin Exp Metastasis, in press, Yuasa T et al.,Urology in press, Yuasa T BJU int in submission)。 2 スニチニブによるmicroRNAの発現誘導ヒト腎癌細胞株を臨床血清濃度200nMにて長期間(10日間)培養し、mirVana miRNA Labeling kit, Isolation kitおよびBioarrayを用いて臨床血清濃度のスニチニブにより誘導されるmicroRNAの検出を行った。hsa miR 187やhsa miR 194などの誘導がみられ、これらのmicroRNAがスニチニブの効果に間接的に働いていることが示唆された。 3 ACHNヒト腎癌細胞株にルシフェラーゼ遺伝子を導入しACHN^<LUC>細胞株を樹立した。In vivo imaging system (IVIS)を用いて骨転移巣を定量化した後、均等に2群に分類し、スニチニブ40mg/kg/dayおよびCMC vehicleをそれぞれ3週間連日経口投与した。CMC vehicle投与群では次第にphotonが増加していくのに比べ、スニチニブ投与群では腫瘍の増殖が抑制されているのが確認された(P<0.001)(Maita S, Yuasa T et al.Int J Cancer in press)
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