研究概要 |
1)腎がん組織の病理学的検索および分子生物学的検証にて腎がんにもALK融合遺伝子ががん化に関与することがわかった。ALK結う烏合遺伝子に対する治療薬は、肺癌領域にてCrizotinibがFDAに認可されており、現在も複数のtyrosine kinase inhibitor(TKI)が開発され臨床試験が進行している。転移性腎細胞癌においても画期的発見である。(Sugawara et al., Cancer 2012) 2)骨転移を有する腎がん症例について後方視的に解析を行った。PS不良、Hb低下、血清LDH上昇、高Ca血症および1年以内の腎細胞癌診断から初期全身治療までの期間や、腎摘除歴無しと脳転移が予後不良因子として抽出された。(Yuasa et al, Clin Exp. Met 2011) 3)骨転移を有する腎がん症例について後方視的解析では、治療因子はすべて予後良好群となり、特にゾレドロン酸使用例は生存期間が長かった。(Yuasa et al., Clin Exp. Met 2011),(Yasuda et al., in submission) 4)分子標的治療が行われた転移性腎細胞癌症例についての後方視的解析では、PS不良、Hb低下、血清LDH上昇、高Ca血症および1年以内の腎細胞癌診断から初期全身治療までの期間などのMSKCC因子が予後不良因子として抽出された。(Yuasa et al., Bri J Urol 2012, Yuasa et al Cancer Science 2011)
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