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2010 年度 実績報告書

泌尿器科腫瘍に対する内視鏡手術支援ソフトの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21592032
研究機関帝京大学

研究代表者

納谷 幸男  帝京大学, 医学部, 教授 (40334213)

キーワード腹腔鏡 / 内視鏡 / CT画像 / 前立腺肥大症 / 膀胱癌
研究概要

昨年まで所属したフロンティアメディカル工学研究開発センターでは従来より通常の白色光を分光し、任意の波長の光で表示する分光内視鏡の研究を行ってきた。この技術を用い、腫瘍やその周囲の粘膜の変化を抽出し、表示することができれば、経尿道的膀胱腫瘍切除の際の切除マージンの確認や、削りきれているかの判断に役に立つものと考える。膀胱腫瘍周囲の粘膜における血管走行の変化の表示が可能となり、随伴する上皮内癌の鑑別に役に立つかを検討し、この結果を今後発表していく予定である。。また、このソフトを用い、切除前にマーキングを行うことで十分な切除範囲を確保しうるものと考えられる。一方、切除後、熱変性が加わった組織においては、切除方法がバイポーラーか、モノポーラー下、あるいはレーザーか、また電気メスの出力にも影響を受けるため、個々の症例ごとのみならず、術者によっても条件が変化し、最適な表示は以前、確立できておらず、これは引き続きの課題と考えている。
複数のソフトで作成した画像を重ねて表示するソフトを開発し、これを用いた腹腔鏡手術のナビゲーションが可能となった。その成果はJournal of Endourologyに投稿し、アクセプトされ、本年論文となった。また前立腺肥大症の薬物治療において、内視鏡画像を用い、評価することを試み、その成果を海外の学会で発表し、現在、論文を作成中である。また、このソフトに加え、形態とその抵抗より、尿の流れをシュミレーションするソフトを開発中である。これにより、手術を行った際にどのように前立腺を切除すると尿の出方がよくなるかシュミレーションできるようになり、手術の適応を決めるのに有用であると思われる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 工学の医療への応用-千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センターでの試み2010

    • 著者名/発表者名
      納谷幸男
    • 雑誌名

      帝京医学雑誌

      巻: 33 ページ: 249-254

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Surgical navigation using three-dimensional computed tomography images fused intraoperatively with live video2010

    • 著者名/発表者名
      Nakamura K, Naya Y, Zenbutsu S, et al.
    • 雑誌名

      Journal of Endourology

      巻: 24 ページ: 521-524

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Influence of visceral obesity on oncologic outcome in patients with renal cell carcinoma2010

    • 著者名/発表者名
      Naya Y, Zenbutsu S, Araki K, et al.
    • 雑誌名

      Urological Internatinalis

      巻: 85 ページ: 30-36

    • 査読あり
  • [学会発表] 腎盂癌,上部尿管癌に対する体腔鏡ドリンパ節郭清2010

    • 著者名/発表者名
      納谷幸男
    • 学会等名
      日本Endurology&ESWL学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2010-10-22

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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