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2010 年度 実績報告書

腎細胞癌においてGタンパク共役受容体GPR91が果たす腫瘍生物学的意義について

研究課題

研究課題/領域番号 21592040
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

川上 享弘  滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90346023)

キーワード多嚢胞性腎細胞癌 / Gタンパク質共役受容体 / エピジェネティクス / 遺伝子治療 / DMNT3L / 精巣腫瘍 / 胎児性癌
研究概要

本研究で、孤発性腎細胞癌の癌部/非癌部およびPKD/ACKDの嚢胞部と腎細胞癌部でのGPR91、GPR99発現の検討を進めるとともに、GPR91,GPR99の腎細胞癌の発生・進展に関わる癌遺伝子としての機能を検証した。癌部/非癌部、及び、嚢胞部/腎細胞癌部でGPR91、GPR99発現に有意な発現の差異は認められなかった。現在、更にGPR関連遺伝子群について解析を進めている。
一方、精巣腫瘍における特異的バイオマーカーとして、DNMT3Lを同定し、その機能解析を行い得た。DNMT3Lは精巣腫瘍、とりわけ、胎児性癌に於いて特異的なマーカーでその発癌機能の維持に重要であることが明らかとなった。
精巣腫瘍の特徴である幹細胞性に注目して、精巣腫瘍におけるSOX2発現の意義を解析した。SOX2はDMNT3Lによく似た発現様式を示し、胎児性癌に高発現であった。しかし、内肺葉分化を呈す原始腸間部分にもSOX2陽性所見を示し、DNMT3Lに比べると、SOX2はやや広い分化領域で発現していることが示唆された。SOX2については、スキッドマウスを用いて、SOX2 siRNAによる胎児性癌in vivo治療実験を更に行った。結果、腫瘍が小さい間は有効な腫瘍進展抑制効果を示すことが明らかとなった。今後、drug delivery systemの改善に相まって、分子標的治療の対象として、考慮されるべき分子であることが証明された(投稿準備中)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] DMNT3L is a novel marker and is essential for the growth of human embryonal carcinoma.2010

    • 著者名/発表者名
      Minami K, Chano T, Kawakami T, Ushida H, Kushima R, Okabe H, Okada Y, Okamoto K.
    • 雑誌名

      Clin Cancer Res

      巻: 16(10) ページ: 2751-2759

    • 査読あり
  • [学会発表] DMNT3L is a novel marker and is essential for the growth of human embryonal carcinoma.2010

    • 著者名/発表者名
      Minami K, Chano T, Kawakami T, Ushida H, Kushima R, Okabe H, Okada Y, Okamoto K.
    • 学会等名
      平成22年度 日本癌学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪)(招待講演)
    • 年月日
      20100922-20100924

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公開日: 2012-07-19  

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