研究課題/領域番号 |
21592056
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
沖原 宏治 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (80285270)
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研究分担者 |
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (90240952)
岩田 健 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教(寄附講座) (00552209)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学研究科, 特任教授 (70275220)
三神 一哉 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (10291585)
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キーワード | 前立腺癌 / 生検 / 小線源治療 / テンプレート / 3次元位置情報 |
研究概要 |
1)前立腺触診または、血清PSA高値の症例に対し、経会陰的テンプレートガイド下生検症例に対し、生検情報の解析を行った。腰椎麻酔下再生検症例に変更し、計36例施行した中で、生検coreの解析困難であった症例を除外し、20例に関して詳細な検討を行った。 2)生検時と前立腺容積の対比を行い、横断.縦断走査による前立腺形状のsynchronize機能を用いて、生検時の前立腺の座標設定が摘出前立腺組織と同一であるか検討し、形態の類似性を確認した。 3)20例全例で、前立腺密封小線源治療用ソフトウェアを応用して生検陽性コアから前立腺癌を3D表示・前立腺生検陰性例ではコア採取部位から3mmのマージンを想定してテンプレート生検におけるcold areaを明示が可能であることを確認した。 4)20例中9例(45%)から前立腺癌が検出され、陽性本数は1-6本に分布していた。 5)最初に生検陰性11例の個々の症例において前立腺内部のコア採取部位の3D表示を行い、重畳処理を行いA:transverse section,B:Sagittal sectionの2つの断層でcold areaの網羅的解析を行った。生検で採取された組織に3mmのマージンを設定して採取部位を肌色で表示、それ以外の紫色がcold areaで表示した結果、前立腺腹側と尿道周囲はcold areaが大きいことが判明した。cold areaの同定が次回再生検の採取候補部位になることが推奨された。 6)9例の癌陽性症例の陽性コア部位を前立腺内部に3D表示し、近接するテンプレート穴から癌が検出された場合、同一の癌結節と仮定、2D画像において各陽性コアから3mmの円を想定し、それぞれの円に接する楕円形を各断面で描き、predicted cancer volumeを算定した。9例中4例で前立腺全摘除術が施行され病理標本のcancer mappingから算定したcancer volとpredicted cancer volumeの相関性を算定した。
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