研究課題
この研究は腎細胞癌症例における血管遮断を行い腎部分切除時に生じる虚血性腎障害を臨床再生治療、脂肪由来幹細胞用いていかに防ぐことが可能かポイントとなる。その治療の新しい臨床手技として自己吸引脂肪から脂肪由来幹細胞を細胞分離装置で抽出することにある。その手技は下部尿路の臨床再生治療として前立腺癌術後難治性腹圧性尿失禁治療を我々のグループは行い短期間の有用性を報告している。よって、その頻度の詳細を検討するために前立腺癌術後の合併症としての尿失禁の患者満足度の全国調査を行った。本教室は腎細胞癌の腎臓摘出術は全国第三位の頻度で行っており10-20%は腎動脈遮断腫瘍部分切除術を積極的に行っている。血流と腎臓再生の臨床検討を行うために腎臓虚血の慢性状態にあたる血液透析中に発生した腎細胞癌の調査を行った。また、腎尿細管周囲毛細血管血流評価を時空間画像処理で行い、コントロール群約0.6-0.8mm/secであることを明らかにした。よって今年度は、この臨床研究のポイントとなる腎動脈遮断後虚血の回復機能について脂肪組織由来幹細胞を直接腎臓に注入しコントロール群との比較を血流、病理組織で評価行う。
すべて 2010
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Nephrol Dial Transplant
巻: 73(2) ページ: 1677-1682