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2009 年度 実績報告書

機能的尿路再建におけるホローファイバー細胞培養システムの応用

研究課題

研究課題/領域番号 21592075
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

丸山 哲史  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (50305546)

研究分担者 小島 祥敬  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60305539)
林 祐太郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40238134)
郡 健二郎  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30122047)
キーワード尿路再建 / ホローファイバーシステム / ES細胞 / 上皮間葉誘導 / シェアーストレス
研究概要

独自の培養尿路上皮シートを用いて、中空糸周囲空間(extra capillary space/ECS)に細胞を培養した。このシステムを用いて経時的に尿路上皮に対して、細胞数の算定および位相差顕微鏡での形態観察を行った。その増殖能、活性および形態学的特徴を評価し、最適な培養期間および培養の条件等を検討した。特に今回は、中空内に上皮細胞を培養し、環流する培養液にさらし、シェアーストレス下での培養を試みる。ECSに平滑筋細胞を共培養することも試みる。流れに沿った矩形の細胞形態を呈し、ストレスファイバーに代表される細胞骨格とfocal adhesion plaqueを持つこと、また互いにtight junctionが形成されることを、電子顕微鏡および共焦点レーザー顕微鏡もちいて、3次元的に免疫組織学的確認をおこなった。この際に、上皮系細胞のマーカーであるサイトケラチンと間葉系細胞のマーカーであるビメンチンの分布を検討した。アクチンミクロフィラメントやギャップジャンクションを確認した。一部の上皮細胞はEMTを来たし平滑筋へと再分化した。Hox、 WntおよびBMP遺伝子群など、腎・尿管発生(特に移行上皮)に重要な働きをしている遺伝子のcDNAを鋳型にPCRで遺伝子を増幅し、プラスミドベクターに組み込む。大腸菌にトランスフォーメーションさせ増やしたプラスミドベクターのインサート部分の遺伝子配列をシークエンスで確認し、既知の遺伝子配列の情報と照らし合わせて一致することを確認する。以上の遺伝子を導入したES細胞をLIF除去培養液中でhanging drop法を用いembryoid body(胚様体:EB)を形成させ、分化させた。この分化させたES細胞を、上記ホローファイバーシステムで培養中である。また、ホローファイバー(中空糸)を用いた高密度細胞培養装置を用いながら、同時に培養液に一定方向の周期的に強度が変動する電場をかけることで、誘導された平滑筋の配列に規則性があらわれること、およびその強度が増強し電気的共同性を獲得することを確認中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of differentially expressed genes in human cryptorchid testes using suppression subtractive hybridization2009

    • 著者名/発表者名
      Maruyama, et.al
    • 雑誌名

      The Journal of Urology 181

      ページ: 1330-1337

    • 査読あり
  • [学会発表] 小児腎盂尿管移行部通過障害に対する体腔鏡下腎盂形成術2009

    • 著者名/発表者名
      丸山哲史, 安井孝周, 橋本良博, 戸澤啓一, 郡健二郎
    • 学会等名
      第23回日本 Endourology・ESWL 学会総会
    • 発表場所
      グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール(東京都)
    • 年月日
      20091111-20091113
  • [学会発表] 夜尿症患児における初期スクリーニングとしての尿流測定-フローパターンとパラメータの比較検討-2009

    • 著者名/発表者名
      丸山哲史, 中根明宏, 林祐太郎, 郡健二郎
    • 学会等名
      第97回日本泌尿器科学会総会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山市)
    • 年月日
      20090416-20090419

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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