研究課題
1)培養上皮シートが尿路変更(再建)に適した十分な構造と強度を持ちうるかを、組織学的に評価した。2)また、尿路再建のコントロールとして羊膜のみでの尿路再建を行ったが、やはり細胞萎縮がみられることが確認された。昨年度の評価では、上皮として構成されていても、我々の目指す上皮は液体(尿)の貯留に耐えうる強度を持つものであり、培養はできていてもあくまで尿路として使用に耐えうる強度を持ち得る結果ではなかった。しかし、今年度はシートの層を重ね重層にすることで、尿路に使用できる培養シートの作成が可能となった。3)培養上皮シートが生体組織に着床し、尿路再建に使用できるかを評価した。培養シートをウサギの腹壁に移植し、周囲組織からの血液の供給を受け着床したことを確認した。この組織を使って、尿道下裂症例に対する尿道形成術が可能であることが示唆された。
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Curr Opin Urol
巻: 21(4) ページ: 303-308