研究概要 |
1. ODF2遺伝子欠損マウスのrescue実験 男性不妊ODF2ヘテロマウスレスキューの目的で、ODF2ヘテロメスとODF2-2α-EGFPトランスジェニックオスを交配させてODF2-2α-EGFP遺伝子をもつODF2ヘテロ(ODF2-2α-EGFPヘテロ)オスマウスを作製した。現在、実験に使うためのマウスを繁殖中である。 2. ODF2アイソタイプの解析 ODF2のアイソタイプ1α,2α,3β,4の関係を解析するために、それぞれ緑色蛍光タンパク質EGFPと赤色蛍光タンパク質mCherryをつないだ発現ベクターを作製し、Hek293T細胞に共発現させ、高解像蛍光顕微鏡にて観察した。ODF2-1α,2α,3β,4は、始めは細胞内の1点に発現しその後伸長した。各々のアイソタイプは完全には共局在しなかった。 3. 精子形成におけるODF2と関連する遺伝子の解析 リアルタイムPCR法を用いてODF2ヘテロ精巣と野生型精巣におけるODF2,ODFI,γ-tubulinのDNA量を比較した。ODF2ヘテロ精巣では野生型精巣と比べてODF2量が約6割に低下していたが、ODF1,γ-tubulinは顕著な変化が見られなかった。 現在、さらに解析を進めている。
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