研究課題/領域番号 |
21592092
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
小辻 文和 福井大学, 医学部, 教授 (50153573)
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研究分担者 |
吉田 好雄 福井大学, 医学部, 准教授 (60220688)
西島 浩二 福井大学, 医学部, 助教 (80334837)
黒川 哲司 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (60334835)
折坂 誠 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (80324143)
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キーワード | 前置胎盤 / 癒着胎盤 / 子宮底部横切開法 / 子宮下部U字縫合法 / 帝王切開 |
研究概要 |
1.福井大学関連病院ならびに、藤田保健衛生大学、北海道大学、札幌医科大学で行われた「前置癒着胎盤に対する子宮底部横切開法」の資料を収集し、成績をまとめた。 2.この資料をもとに、2回の全体会議を開催し、成績を検討した。 3.この結果、47例が収集され、以下のことが判明した。 (1)どの施設においても、本術式では、従来の術式に比べ、出血量は圧倒的に少ない。 (2)前置胎盤関連疾患以外にも、「子宮頚部筋腫」が"子宮底部横切開法"の適応となりうることが明らかとなった。 (3)子宮温存症例は、予想以上に少ないことが判明した。その理由は、前置癒着胎盤は初産症例にはなく、既往帝切ですでに数人の児を得ている女性に発症することと思われた。 (4)1例ではあるが、底部横切開の縫合に癒合不全を生じていることが判明した。 この資料は、術後の次の妊娠に向けての患者管理方針に、極めて厳格に従うことの重要性を示唆する。 4.以上の検討結果の一部を、第32回日本手術学会のシンポジウム講演で報告した。
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