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2009 年度 実績報告書

プレバイオティックスを用いた早産ならびに胎児脳障害抑止機序の基礎的・臨床的検討

研究課題

研究課題/領域番号 21592113
研究機関昭和大学

研究代表者

大槻 克文  昭和大学, 医学部, 講師 (90276527)

キーワード早産 / FIRS / 胎児脳障害
研究概要

Lactoferrin (LF)などのPrebioticsなどを用いて産婦人科学的観点から早産の予防を目的とした系統的な研究は過去において国内外において全く見られない。本研究により、新たな視点から子宮内感染・早産・preterm PROMの発来機序や防御機構の一端が明らかになり、早産予防という目標を達成することにより脳障害などの心身障害を減少させることが可能となる。更には周産期医療水準の向上・周産期医療費(特に新生児・未熟児医療費)上昇の抑制に貢献し得ることと考えられる。今後、周産期領域において、LF投与による早産防止・治療への臨床応用への道が開かれることが大いに期待されると考えられる。今年度は(1)Rabbit切迫早産動物モデル(継続)早産予防効果として臨床応用の可能性についての作用機序の検討を行い、実際には妊娠Rabbitに対しLPSないしは細菌を用いて頸管炎及び絨毛膜羊膜炎を生じさせ、そこへLFなどのPrebiotics (Natural antibiotics)を腟錠として各種条件のもとで投与(投与量も検討)し、その有効性の確認および評価を行う。評価方法としては頸管熟化や絨毛膜羊膜炎(子宮内感染)の程度に応じた胎児脳の炎症の発現と局在などを病理学的に探索的に検討した。(2)ヒトへの投与(医の倫理委員会承認済み):産婦人科領域において難治性膣炎、頸管炎と診断され、従来の治法で症状の顕著な改善が認められない症例に対して、ラクトフェリン錠膣内投与を行うことによりそれら症状に改善効果が認められるか否かを検討。さらに、ラクトフェリン錠腔内投与による副作用等安全性についても有効性と同様に比較した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Recombinant human lactoferrin inhibits matrix metalloproteinase(MMP-2, MMP-3, and MMP-9)activity in a rabbit preterm delivery model2009

    • 著者名/発表者名
      Nakayama K, et al.
    • 雑誌名

      J Obstet Gynaecol Res 34

      ページ: 931-934

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 早産予防に関する多施設共同研究の中間報告2009

    • 著者名/発表者名
      大槻克文
    • 雑誌名

      日本周産期・新生児医学会雑誌 44

      ページ: 850-856

  • [雑誌論文] Sivelestat Sodinm Hydrate(Elaspol)の妊娠子宮頸管熱化抑制作用2009

    • 著者名/発表者名
      杉山将樹
    • 雑誌名

      日本周産期・新生児医学会雑誌 45

      ページ: 67-71

    • 査読あり
  • [学会発表] 早期 preterm PROMの管理と分娩予後管理方針変更による比較2009

    • 著者名/発表者名
      新城梓
    • 学会等名
      第61回日本産科婦人科学会学術集会
    • 発表場所
      京都府(京都国際会館)
    • 年月日
      2009-04-05
  • [学会発表] 在胎27週未満の超早産症例についての背景因子分析2009

    • 著者名/発表者名
      成島三里
    • 学会等名
      第61回日本産科婦人科学会学術集会
    • 発表場所
      京都府(京都国際会館)
    • 年月日
      2009-04-05
  • [学会発表] 母体合併症管理の up-to-date 切迫早産の頸管長による予知・管理2009

    • 著者名/発表者名
      大槻克文
    • 学会等名
      第61回日本産科婦人科学会学術集会
    • 発表場所
      京都府(京都国際会館)
    • 年月日
      2009-04-03
  • [学会発表] ラビットヒ早産モデルにおける Lacloferrin の早産抑制効果とその機序に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      杉山将樹
    • 学会等名
      第61回日本産科婦人科学会学術集会
    • 発表場所
      京都府(京都国際会館)
    • 年月日
      2009-04-03
  • [学会発表] 腹膜開放式子宮頸管縫縮術が妊娠期間延長に対して有効であった4症例2009

    • 著者名/発表者名
      小林翠
    • 学会等名
      第61回日本産科婦人科学会学術集会
    • 発表場所
      京都府(京都国際会館)
    • 年月日
      2009-04-03

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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