研究課題/領域番号 |
21592116
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
石塚 文平 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (80097336)
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研究分担者 |
高橋 則行 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究技術員 (80267450)
伊藤 正則 東京医科歯科大学, 教養部, 教授 (30257349)
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キーワード | 早発閉経 / FMR1 / 卵巣 / mast cell / 顆粒膜細胞 / 黄体 |
研究概要 |
1. 早発閉経(premature ovarian failure ; POF)患者の血清では何らかの自己抗体が検出されることが多く、POFの発症に自己免疫が関与している可能性がある。一方、生後3日以内に胸腺を除去した雌マウスでは卵巣を含む様々な器官に対する自己抗体が産生されること等から、自己免疫疾患の動物モデルとして知られている。そこで、3日齢の雌から胸腺を除去した後、卵巣組織構造の変化を調べた。また、血清において自分自身の卵巣を標的とする抗体が検出されることを確認し、卵巣における標的部位を明らかにすることを試みた。その結果、上記の胸腺除去によって卵胞発育の停止、卵母細胞と顆粒膜細胞のアポートシスが促進されることが確認された。加えて、卵母細胞と顆粒膜細胞に対する自己抗体が検出された。 2. 14日齢マウスの卵巣から初期二次卵胞を単離した後、単一で培養し、その培養条件を検討することによって、高率で胞状卵胞まで発育させる方法を確立した。次に卵胞発育・成熟に対するアンドロゲンの影響を調べた。その結果、アンドロゲンの作用で卵母細胞の形態異常、growth and differentiation factor9発現の異常、紡錘体形成不全が誘起されることを明らかにした。 3. 血清anti-Mullerian hormone(AMH)濃度から卵胞発育を推定することができると考えられている。本研究ではPOF女性と卵巣機能が正常な女性の血清AMH濃度を比較した。その結果、POF女性の血清AMH濃度は卵巣機能が正常な女性よりも有意に低いことを明らかにした。
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