研究課題
本研究の第一の目標はタモキシフェンを投与した際に、子宮内膜腺で特異的に発現するプロモーターを同定し、その下流で酵素Creを発現するトランスジェニックマウスを作成することである。さらにこのマウスをCre-loxP systemでCre発現部位でのみ癌抑制遺伝子PTEN欠失するマウス(PTENlox/lox)と交配し、タモキシフェン投与下で子宮内膜癌が発生するマウス発癌モデルを作成する事を最終的な目標としている。これまでの計画通り、タモキシフェン投与下に子宮内膜腺で特異的に発現するプロモーターを同定し、その下流で酵素Creを発現するトランスジェニックマウスを作成することが当初の目的であるため以下に示すような手順で実験を継続している。去勢した8-12週齢のメスC57/B6マウスを用いてタモキシフェン投与群とコントロール群に分けて子宮内膜をそれぞれレーザーキャプチャーマイクロダイセクション法で分離し、RNAを抽出し、マイクロアレイを行って候補分子を検索している。これと並行して、同じエストロゲン依存性疾患である乳癌で検討されているSteroid sulfatase について、Ishikawa細胞において発現を検討し、その阻害剤投与で増殖が抑制されることを確認した。DHEAS(Dehydroepiandrosterone)添加時においてはAromatase阻害剤(ER(estrogen receptor)経路に関与)、 STS阻害剤(ER経路、AR(androgen receptor)経路に関与)の細胞増殖抑制効果はほぼ同等であった。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Tohoku J Exp Med
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