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2009 年度 実績報告書

エストロゲン受容体αとβを介した誘導型NO合成酵素発現調節に関わる共役因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21592121
研究機関山形大学

研究代表者

堤 誠司  山形大学, 医学部, 助教 (50323168)

研究分担者 高橋 俊文  山形大学, 医学部, 講師 (20302292)
倉智 博久  山形大学, 医学部, 教授 (40153366)
キーワードエストロゲン / エストロゲン受容体 / 血管平滑筋細胞 / 誘導型NO合成酵素 / 転写因子
研究概要

【目的】エストロゲン(E2)はエストロゲン受容体α(ERα)およびβ(ERβ)に結合し、転写因子として働くことにより組織特異的に遺伝子発現、細胞増殖・分化に関与している。今回我々は、ヒト血管平滑筋細胞(VSMC)においてE2による誘導型NO合成酵素(iNOS)遺伝子発現調節機序を解析した。
【方法】VSMCを用い、E2及びER拮抗薬であるICI182,780を投与して以下の実験を行った。1)NO産生量の測定。2)複数種のVSMCにおけるiNOS、ERα及びERβ遺伝子の発現をRT-PCRにて測定。3)iNOS promoter活性をluciferase assayにて測定。4)ERを有しないCOS-7細胞にERα或いはERβ遺伝子を導入して様々な長さのiNOS promoter活性を測定し、各ERの責任領域を検討した。
【成績】1)大動脈VSMCではE2によりNO産生が抑制され、ICI182,780はその抑制を解除した。2)VSMCの種類によりERαとERβ遺伝子の発現が異なり、ERαが優位に発現していた大動脈VSMCはE2によりiNOS発現が抑制され、ERβが優位に発現していた橈骨動脈VSMCはE2によりiNOS発現が促進された。3)完全長のiNOS promoter活性は大動脈VSMCでは抑制され、橈骨動脈VSMCでは促進された。4)ERβが導入されたCOS-7においてiNOS promoter活性が促進し、ERαとERβでは各々異なった領域で活性の亢進をみた。
【結論】iNOS promoter領域において、ERαとERβは各々異なる責任領域を有することが判明した。iNOS発現においてE2がERβを介してNO産生亢進に関与することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Molecular mechanism of the inhibition of estradiol-induced endometrial epithelial cell proliferation by clomiphene citrate.2010

    • 著者名/発表者名
      Amita M
    • 雑誌名

      Endocrinology 151

      ページ: 394-405

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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