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2011 年度 実績報告書

エストロゲン受容体αとβを介した誘導型NO合成酵素発現調節に関わる共益因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21592121
研究機関山形大学

研究代表者

堤 誠司  山形大学, 医学部, 講師 (50323168)

研究分担者 高橋 俊文  山形大学, 医学部, 講師 (20302292)
倉智 博久  山形大学, 医学部, 教授 (40153366)
キーワードエストロゲン / エストロゲン受容体 / 血管平滑筋 / 誘導型NO合成酵素 / 転写因子
研究概要

【研究の目的】
エストロゲン受容体の作用を調節する共役因子の働きを解析することにより、更年期~老年期女性に対するエストロゲン製剤または選択的エストロゲン受容体調節薬を用いたホルモン補充療法の新たな方向性について検討する。
【研究実績の概要】
(1)神経突起を介した神経細胞間ネットワーク形成は、高次脳機能の維持に重要である。本研究ではエストロゲン(E)の神経突起伸長作用の機構を明らかにするとともに、それに対するプロゲステロン(P)または酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA)の影響について検討した。その結果、SH-SY5Y細胞においてEによる神経突起の伸長にはE→エストロゲン受容体→Akt→Racl,CDC42の活性化→RhoAの不活性化→神経突起伸長という経路が存在することが示された。また、Eの神経突起伸長作用をPは抑制しないが、MPAは抑制することが示唆された。
(2)以前の我々の研究により、脂質異常症治療薬であるベザフィブラートをクエン酸クロミフェン(CC)と共に多嚢胞性卵巣症候群を罹患している不妊症患者に投与すると、排卵を誘発することができることが分かっていた。我々は、ベザフィブラートが卵胞発育に関して直接作用があるのではないかと仮定し、インスリン抵抗性に関わるTNF-αの作用を検討した。卵胞培養系を確立し、TNF-α添加におけるゴナドトロピン刺激を行った卵胞の発育、エストロゲン分泌、排卵率を解析した。その結果、ベザフィブラートはPPAR-γを介するシグナル伝達経路を経て、TNFによる卵胞発育やステロイド産制抑制作用を直接的に修復する作用があることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Estrogen induces neurite outgrowth via Rho family GTPases in neuroblastoma cells2011

    • 著者名/発表者名
      高橋一広、堤誠司、倉智博久, 他
    • 雑誌名

      Mol Cell Neurosci

      巻: 48 ページ: 217-224

    • DOI

      21864685

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Bezafibrate restores the inhibition of FSH-induced follicular development and steroidogenesis by tumor necrosis factor-alpha through peroxisome proliferator-activated receptor-gamma pathway in an in vitro preantral follicle culture2011

    • 著者名/発表者名
      原周一郎、堤誠司、倉智博久, 他
    • 雑誌名

      Biol Reprod

      巻: 85 ページ: 895-906

    • DOI

      21734263

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.id.yamagata-u.ac.jp/ObGyn/index.html

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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