研究概要 |
生体機能検査であるPET-FDG, FESを用いて、生体内で機能している、エストロゲンレセプターの発現や、糖代謝能の発現を検討した。その目的は、子宮筋腫と子宮肉腫の生物学的特性を検討し、その知見から、子宮筋腫と子宮肉腫の鑑別診断法の確立を行うことである。子宮腫瘍の症例数を今回は増やし、インフォームドコンセントの得られた患者にFES-PET, FDG-PETを術前に施行し、術後の病理標本を基に、FDG集積率/FES集積率は、従来困難とされてきた、子宮筋層病変である子宮筋腫と肉腫の鑑別に、特に、変性筋腫と、子宮肉腫間に統計学的に有用であるか否かを検討した。 76例の子宮腫瘍を認めた患者にFDG-PET検査を実施した。そのうち24例の患者にFDGの集積が認めたので、FES-PETを追加したところ、有意に子宮肉腫の診断効率を上げた。
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