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2011 年度 実績報告書

PET検査による抗癌剤感受性試験法の開発:腫瘍細胞内P糖蛋白発現の画像化の試み

研究課題

研究課題/領域番号 21592125
研究機関福井大学

研究代表者

黒川 哲司  福井大学, 医学部附属病院, 講師 (60334835)

研究分担者 清野 泰  福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50305603)
小辻 文和  福井大学, 医学部, 教授 (50153573)
吉田 好雄  福井大学, 医学部, 准教授 (60220688)
品川 明子  福井大学, 医学部, 助教 (90444223)
キーワード抗癌剤 / 感受性試験 / PET / P糖蛋白 / シスプラチン
研究概要

本研究の目的は、「In Vivo抗癌剤感受性検査法」の確立である。これまでの「薬剤効果予測法」は、生検組織を用いた抗癌剤感受性試験もしくは免疫組織学的評価法であり信頼に足るものは未だ存在していない。その原因として、多クローンである腫瘍への効果を、ごく一部の組織、しかもIn Vitroで評価することにあると考える。その原因を克服するため、「PET検査を用いてIn Vivoで腫瘍内の抗癌剤感受性に関与することが示唆されているP糖蛋白発現を分子イメージングする」ことを考えた。
【本年度の報告】
(1)分子イメージング薬剤の作成
昨年度作成されたイメージング薬剤の精度を調べている。予想したより、精度に問題があったため、イメージング薬剤の生成法を変更し、昨年に引き続き調整した。
(2)実際の卵巣癌とP糖蛋白発現の相関
卵巣癌の臨床データーを使い、P糖蛋白(抗癌剤を細胞外へ排出する膜蛋白)の発現とhCtr-1(抗癌剤を細胞内へ流入する膜蛋白)の発現の相関を調べた。この結果は、2011年度の婦人科集学会のシンポジウムに選ばれ注目を集めた。そしてhCtr-1発現の結果は2010年にCancer Chemotherapy Pharmacologyに掲載された。その結果から、hCtr-1のイメージング薬剤の作成も行っている。
【意義・重要性】
本研究は、新しい抗癌剤感受性試験の確立に繋がると考えている。さらに、卵巣癌で抗癌剤抵抗性の代表として考えられている明細胞腺癌の抗癌剤抵抗性の機序に関与して可能性も示唆された。本研究から、抗癌剤感受性試験の確立と抗癌剤抵抗性のメカニズム解明の二つのことが同時に得られると考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] プラチナ抵抗性卵巣癌の機序の一つであるhCTR-1の機能についての検討2011

    • 著者名/発表者名
      黒川哲司、吉田好雄、後藤健次、辻隆博、品川明子、澤村陽子、津吉秀昭、小辻文和
    • 学会等名
      第50回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      20110722-20110724

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公開日: 2013-06-26  

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