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2011 年度 実績報告書

卵巣癌に対する新規がんウイルス・細胞療法の開発とそれを介した生体免疫系反応の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21592128
研究機関愛媛大学

研究代表者

那波 明宏  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90242859)

研究分担者 吉川 史隆  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40224985)
キーワードがん幹細胞 / CD133陽性細胞 / OATP8遺伝子 / タキソール / 薬剤耐性
研究概要

本年度は、yolk sac tumorの患者から樹立した細胞株NOY1を、FACSを用いてCD133陽性細胞群、CD133陰性細胞群に分け、これらの細胞群間における遺伝子発現プロファイルの違いについてマイクロアレイ法を用いて検討を行った。mRNAの発現が2倍以上亢進していた遺伝子は296個あり、主なものはALDH(aldehyde dehydrogenase)、BMP5、FGFR(fibroblast growth factor receptor)、CCL20、MMP1、MMP24などであった。一方で発現が0.5倍以下に低下していた遺伝しは212個あり、主なものはADMA19、IGFBP(insulin-like growth factor binding protein)、IL-11などであった。
また、タキソールの取り込みに関与するとされるOATP8遺伝子における機能解析の目的で、レンチウイルスシステムで各種婦人科細胞株に同遺伝子を導入し、タキソール取り込み量の経時的変化、抗細胞障害性の変化を検討した。レンチウイルス作製のためのプラスミドDNAコンストラクションが終了したところである。OATP8発現評価については、各種市販の抗体を検討し、HEK293T細胞とのOATP8-stable transfectantを用いWestern blot法にて発現を比較したところ、明確な特異バンドが得られなかったため、現在、適した抗体を検討中である。代替の発現評価方法として、realtime-RT-PCRを用いて検討した。HEK293T OATP8、Hela細胞株においてOATP8発現が高いことが判明した。OATP8低発現細胞株にOATP8発現レンチウイルスを感染させることによる抗細胞障害性の変化を現在検討している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Spectrin αII and ssII tetramers contribute to platinum anticancer drug resistance in ovarian serous adenocarcinoma2012

    • 著者名/発表者名
      Maeda O, Shibata K, Hosono S, Fujiwara S, Kajiyama H, Ino K, Nawa A, Tamakoshi K, Kikkawa F
    • 雑誌名

      Int J Cancer

      巻: 130 ページ: 113-21

    • DOI

      21328338

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Establishment of cisplatin-resistant ovarian yolk sac tumor cells and investigation, of the mechanism of cisplatin resistance using this cell line2011

    • 著者名/発表者名
      Shibata K, Umezu T, Sakurai M, Kajiyama H, Yamamoto E, Ino K, Nawa A, Kikkawa F
    • 雑誌名

      Gynecol Obstet Invest

      巻: 71 ページ: 104-11

    • DOI

      21150160

    • 査読あり

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公開日: 2013-06-26  

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