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2010 年度 実績報告書

婦人科癌における新規パクリタキセル感受性遺伝子によるテーラーメード医療の確立

研究課題

研究課題/領域番号 21592146
研究機関東京医科大学

研究代表者

井坂 恵一  東京医科大学, 医学部, 教授 (10201310)

研究分担者 西 洋孝  東京医科大学, 医学部, 講師 (60307345)
キーワード卵巣がん / 子宮体がん / パクリタキセル / 薬剤耐性 / テーラーメード医療
研究概要

パクリタキセルは子宮体がんおよび卵巣がんに対して現在もっとも使用されている抗がん剤であるが、一方でパクリタキセルに抵抗性の腫瘍も存在する。我々は5万遺伝子をカバーするゲノムワイドsiRNAライブラリーを用い、3種のパクリタキセル感受性分子の単離を行ったが、それぞれBub3、SEPT10、USP15であることが判明した。本研究は子宮体がんおよび卵巣がんにおけるこれら各遺伝子の発現を調べ、臨床経過、特にパクリタキセルの有効性と比較検討することを一つの目的とする。二つ目の目的は、これら遺伝子を導入することによってパクリタキセル耐性機構を解除する新規治療法を確立するための基礎研究を行うことである。最終的には、これら各遺伝子の発現をもとにパクリタキセル療法に関するテーラーメード医療の確立を目指している。今年度は、卵巣がんおよび子宮体がんそれぞれの検体を前年度に引き続き採取した。それぞれの検体からmRNAを抽出し、realtime RT-PCR法によりBub3、SEPT10、USP15の発現量の検討を行なった。これら遺伝子の発現が低い場合はパクリタキセルに耐性であることが予想されるが、腫瘍細胞にこれら遺伝子を導入することによりこの耐性機構を解除できる可能性が高い。今年度は、パクリタキセルとこれら遺伝子導入のコンビネーション療法の有効性を検討するために、パクリタキセル耐性の子宮体癌細胞株や卵巣癌細胞株に、昨年度に得られたBub3、SEPT10、USP15のfull length cDNAをレトロウイルスベクターに組み込み感染させた。次年度からは、培養液中にパクリタキセルを添加して抗腫瘍効果を検討する。

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公開日: 2012-07-19  

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