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2011 年度 実績報告書

サイトメガロウイルスによる聴覚障害メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21592162
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

小川 洋  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (70264554)

キーワードウイルス難聴 / 先天性難聴 / 難聴モデル / マウスサイトメガロウイルス
研究概要

サイトメガロウイルスによる聴力障害は、先天性聴覚障害をきたす原因として難聴遺伝子変異に伴う聴覚障害についで頻度が高い。欧米ではサイトメガロウイルスによる胎内感染、それに伴う感染症は克服すべき疾患として注目を浴びている。ウイルス感染によって聴覚障害をきたすためにその発症メカニズムを解明することはサイトメガロウイルス難聴の発症を予防するもしくは治療戦略を構築する上で不可欠である。ヒトの場合、胎内でサイトメガロウイルスに感染すると10%程度に聴力障害をきたすことが疫学的な調査から解明された。われわれはマウスを用いた実験系でほぼ確実に聴覚障害を生じるモデルの作製に成功した。これらの動物実験モデルにおいて免疫染色によりウイルスの局在性を調べることに成功した。しかし、免疫染色による局在性を調べる手法では聴力障害をきたしていても免疫染色で感染細胞が染色されないことが判明した。ここでウイルスの局在を明らかにするためにレーザーマイクロダイセクションの手法を導入し、直接感染モデルの側頭骨からそれぞれの解剖学的な区域から微小材料を採取し、直接サイトメガロウイルスのDNAを評価することを試みた。しかし、われわれが作成した動物実験モデルの切片では条件設定を変えながらレーザーマイクロダイセクションによるDNA検索を試みたが、微小区域における検体採取ができず、最終的なレーザーマイクロダイセクションによるウイルスの局在を明らかにするという指標を達成することができなかった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] サイトメガロウイルス感染症とサイトメガロウイルスワクチン2012

    • 著者名/発表者名
      小川洋
    • 雑誌名

      耳鼻咽喉科・頭頸部外科

      巻: 84 ページ: 137-142

  • [雑誌論文] サイトメガロウイルスによる聴覚障害動物モデルの作製2011

    • 著者名/発表者名
      小川洋, 生田和史, 岡野渉, 他
    • 雑誌名

      頭頸部自律神経

      巻: 25 ページ: 17-19

  • [雑誌論文] 病原体をマスターするウイルス感染症サイトメガロウイルス2011

    • 著者名/発表者名
      小川洋
    • 雑誌名

      耳鼻咽喉科・頭頸部外科

      巻: 83 ページ: 159-164

  • [学会発表] Quantitative analysis of cytomegalovirus DNA in the perilymphatic fluid2011

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Ogawa, Takamichi Matsui, Tetsuo Suzutani, Koichi Omori
    • 学会等名
      11th Japan-Taiwan conference on Otolaryngology-Head and Neck Surgery
    • 年月日
      2011-12-08
  • [学会発表] Detection of Cytomegalovirus DNA in the perilymhatic Fluid2010

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Ogawa, Takamichi Matsui, Yoko Baba, Tatsuo Suzutani, Koichi Omori
    • 学会等名
      Sixth Internal Symposium on Meniere's Disease and Inner Ear Disorders
    • 年月日
      2010-11-06

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-08-26  

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