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2011 年度 実績報告書

線溶系遺伝子変異マウスを用いた聴覚における線溶系の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21592166
研究機関自治医科大学

研究代表者

石川 浩太郎  自治医科大学, 医学部, 講師 (60347987)

研究分担者 窓岩 誠治  自治医科大学, 医学部, 講師 (70296119)
坂田 洋一  自治医科大学, 医学部, 教授 (40129028)
市村 恵一  自治医科大学, 医学部, 教授 (00010471)
キーワード耳科学 / 感音難聴 / 線溶系遺伝子
研究概要

この研究では線溶系が聴覚にどのような影響を与えているかを、線溶系遺伝子変異マウスを用いて明らかにすることが目的とした。このため、聴覚における線溶系の機能解析組織を行うため、プラスミノゲンアクチベーター(t-PA)ノックアウトマウス、プラスミノゲンアクチベーターインヒビター1(PAI-1)ノックアウトマウス、プラスミノゲンノックアウトマウスの各種線溶系遺伝子変異マウスについて、コロニーを確立し、その聴力閾値と難聴の原因責任部位を検索するため、組織学的な解析を行う方針とした。まずはt-PAノックアウトマウスに注目して、5週齢、10週齢、15週齢のマウスを作成し、計画書の通り聴性脳幹反応検査を行った。しかし、野生型のC57BL/6Jマウスと比較して15週齢でも差が認められず、正常聴力を呈することが確認された。このため老齢マウスとして、14か月齢、20カ月齢まで作成し、加齢の段階で聴力に差が生じるかどうか観察したが、野生型と有意な差を認めることはできなかった。これらについて蝸牛の切片標本を作成し、コルチ器、血管条などの所見を確認した。基底回転領域の変性は認めるものの、中回転から頂回転においては正常構造がほぼ保たれていた。プラスミノゲンアクチベーターインヒビター1(PAI-1)ノックアウトマウス、プラスミノゲンノックアウトマウスについては、若年で正常等力であることが確認されたため、生後5か月齢で検討を行ったが、やはり野生型と同様の聴力を呈し、その蝸牛組織所見は基底回転から頂回転までの全蝸牛領域で正常構造を呈していた。

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公開日: 2013-06-26  

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