研究課題
基盤研究(C)
本研究において、1)AVP の過剰投与により ABR 閾値は上昇した、2)24 時間の脱水負荷を前処置として行うと同量の AVP の投与で ABR 閾値が上昇するまでの時間が短縮した、3)ただし同量の AVP の投与では蝸牛に形態学的な内リンパ水腫は認められなかった、4)光顕レベルではコルチ器の明らかな形態変化は認められなかった、5)しかし電顕レベルでは、同量の AVP 投与で血管条中間細胞に細胞内浮腫と考えられる液胞を認めた、6)24時間の脱水負荷を前処置として行い、同量の AVP を投与すると中間細胞の液胞は増大した、7)この液胞形成は AVP-V2R を介した反応であると考えられた、8)同量の AVP 投与で蝸牛外側壁・血管条の組織酸素分圧は低下したことなどの結果が得られた。これらのことから AVP による ABR閾値の上昇は中間細胞の細胞内浮腫と考えられる液胞により血管条の細胞酸素分圧が低下し、その結果血管条機能が低下したことに伴い生じた可能性が示唆された。また脱水で AVP による生理的・形態的変化が増大してしまう可能性が考えられた。
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