研究課題
基盤研究(C)
ACE活性比を用いた新しい亜鉛栄養状態の評価法を開発し、味覚障害患者と健常成人の亜鉛栄養状態をACE活性比で検討した。その結果、血清亜鉛値が低下している味覚障害患者だけでなく、血清亜鉛値が正常範囲の味覚障害患者でもACE活性比が上昇していた。この結果は、亜鉛欠乏が味覚障害の主な原因であることを示唆している。しかし、味覚障害患者の亜鉛摂取量は、健常成人のそれと差を認めず、味覚障害患者では消化管からの亜鉛の吸収障害が疑われた。次に、亜鉛補充療法に亜鉛の吸収を促進するオリゴ糖を添加し、味覚障害に対する効果を検討し、有効性を認めた。オリゴ糖を添加した亜鉛補充療法は、難治性の味覚障害患者の新しい治療法になる可能性が示唆された。
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Auris Nasus Larynx
巻: (in press)
J. Med. Invest
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DOI:10.1016/j.anl.2009.07.003
Acta Otolaryngol
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