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2010 年度 実績報告書

高血圧モデル動物の特殊臓性知覚系に関する分子組織学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21592202
研究機関横浜市立大学

研究代表者

松田 秀樹  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (80305458)

研究分担者 日下部 辰三  国士舘大学, 体育学部, 教授 (80117663)
キーワード高血圧 / 頸動脈小体 / 立体画像構築 / カテコールアミン合成酵素 / 免疫組織化学
研究概要

高血圧自然発症ラット(SHR)の頸動脈小体における形態的変化の特徴は、頸動脈小体は肥大するがその内部の血管径には変化が起きず細胞間基質が増加すること、血管拡張作用を有する神経ペプチドであるvasoactive intestinal polypeptide(VIP)陽性線維は減少することであり、頸動脈小体が肥大するという点では類似した病態である慢性低酸素暴露で得られた知見との相違を前回報告した。今回はSHRの頸動脈小体を立体画像構築して観察した。SHRの頸動脈小体は内頸動脈に沿って伸長し容積は増大しているが、厚みがうすくなり扁平化していることが鮮明になった。また、カテコールアミン合成の関連酵素であるtyrosine hydroxylase(TH)は頸動脈小体の化学受容細胞のマーカーとして広く用いられているが、SHRとコントロールであるWistar Kyoto rat(WKY)の頸動脈小体におけるTHの染色性を比較すると、化学受容細胞内での染色性も血管周囲の神経線維内での染色性にもSHRとWKYのTH活性に大きな相違は認められなかった。
これらの結果から、高血圧によって生じる頸動脈小体の形態的変化は生理活性の変化を示していると思われるが、VIPによる化学受容への関与は示唆されたのもの、ドーパミンによる修飾は否定的となった。そこで今後はノルアドレナリンによる調節を検討する必要がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Morphological characteristics and peptidergic innervations in the carotid body of spontaneously hypertensive rats.2011

    • 著者名/発表者名
      M.Takahashi, et al.
    • 雑誌名

      Histol.Histopathol.

      巻: 173 ページ: 369-375

    • 査読あり
  • [学会発表] 動脈系化学受容器の内因性および外因性環境変化に対する適応2011

    • 著者名/発表者名
      日下部辰三, 他
    • 学会等名
      第88回日本生理学会
    • 発表場所
      神奈川県横浜市、パシフィコ横浜
    • 年月日
      2011-03-29
  • [図書] Arterial chemoreceptors in the vertebrates.2010

    • 著者名/発表者名
      T.Kusakabe
    • 総ページ数
      527
    • 出版者
      Science Publishers

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公開日: 2012-07-19  

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