• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

頭頸部癌における癌幹細胞とEGFR標的治療との相関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21592211
研究機関独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究)

研究代表者

藤井 正人  独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究), 聴覚・平衡覚研究部, 部長 (70129633)

研究分担者 羽生 昇  独立行政法人国立病院機構東京医療センター(臨床研究センター), 聴覚・平衡覚研究部, 外部研究員 (60365369)
キーワード頭頸部癌 / 癌幹細胞 / EGFR
研究概要

【背景と目的】近年、癌幹細胞の概念が提唱され1997年急性骨髄性白血病において癌幹細胞の同定の報告以後、他の固形癌に於いても報告されている。2007年にはPrinceらにより頭頸部扁平上皮癌におけるSide Population(SP)細胞の同定とその癌幹細胞としての可能性が報告された。しかしながらその機能は十分に解明されていない。そこで我々は舌扁平上皮癌細胞株SASを用いてSP細胞の有無と癌幹細胞としての機能を検討した。さらに、頭頸部癌細胞株でEGFRの発現を確認し、発現している細胞株についてSP細胞とnon-SP細胞でEGFR発現の差を検討する。【方法】フローサイトメトリーによりDNA結合色素であるHoechst33342を用いSP細胞を回収した。SP細胞とNon SP細胞をRT-PCRで比較検討した。また、免疫染色でEGFR発現の有無を検討する。【結果】SASにおいてSPは0.8%認められた。Oct3/4、Nanogら神経幹細胞のマーカーがSP細胞においてnon SP細胞と比較して発現の亢進を認めた。一方Notchは両細胞間で有意な発現の差を認めなかった。CD133は両細胞ともに発現を認めなかった。さらに、SCC4細胞株で同様にSP細胞を採取し様々な幹細胞マーカーの発現を検討している。一方、SAS細胞とSCC4ではEGFR発現を確認したが、SP細胞におけるEGFR発現の差は現在検討中である。【考察】SASではSP細胞が存在し、それらは癌幹細胞としての機能を有していると考えられた。頭頸部癌における癌幹細胞の同定とその機能の評価は癌の生物学的悪性度の指標となる可能性があり、EGFRは高率に発現していることから、癌幹細胞とEGFRとの関連をさらに解明すべきと考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 頭頸部扁平上皮癌細胞株における上皮成長因子受容体と膜型MMPの相互作用2009

    • 著者名/発表者名
      羽生昇
    • 学会等名
      第33回 日本頭頸部癌学会
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2009-06-12
  • [備考]

    • URL

      http://www.ntmc-jibika.net

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi