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2010 年度 実績報告書

網膜色素変性の臨床像におよぼす加齢黄斑変性関連遺伝子多型の影響

研究課題

研究課題/領域番号 21592213
研究機関弘前大学

研究代表者

中澤 満  弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80180272)

キーワード網膜色素変性 / 加齢黄斑変性 / 視細胞 / アポトーシス
研究概要

網膜色素変性は視細胞または網膜色素上皮細胞に特異的に発現する遺伝子の異常により発病することが近年明らかになってきた。現在までに約50種類の原因遺伝子が判明しているが、病気の本質である視細胞死がどのような分子機構で起こっているのかについては不明な点が多い。それは非常に他種類の原因遺伝子があり、かつ周じ遺伝子変異でも病態や病型が異なることが知られ、遺伝的異質性が高いことが理由となっている。本研究課題では網膜色素変性の病態を左右する疾患関連因子として加齢黄斑変性関連遺伝子であるARMS2遺伝子多型の関与を仮定して網膜色素変性の中心視野の進行度とARMS2遺伝子多型の相関を検討することにある。遺伝子診断と視野進行度との関係についての具体的検討は次年度の計画として、当該年度においては、当科で管理している網膜色素変性愚者の血液細胞を十分なインフォームドコンセントの下に採取した。年度末までに50名の血液を採取し、かつこれらの患者の中心視野障害の進行度をハンフリー自動視野計の10-2プログラムにて経時的に測定した。血液細胞はヘパリン採血の後、デキストランにて赤血球を沈殿させ、白血球濃厚液を調整後遠心分離にて白血球を集め、冷凍保管した。ゲノムDNAは白血球細胞からカラム操作により抽出した。次年度ではARMS2遺伝子の既知遺伝子多型を全例について塩基配列を決定することにより検索することとしている。多型毎に視野計で測定したMDスロープの値の平均値を計算し、統計学的農が見られるか否かを検討する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Effect of nilvadipine on central visual field in retinitis pigmento sa : a 30-month clinical trial.2011

    • 著者名/発表者名
      Nakazawa M, Ohguro H, Takeuchi K, et al.
    • 雑誌名

      Ophthalmologica

      巻: 225 ページ: 120-126

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effects of calcium ion, calpains and calcium channel blockers on retinitis pigmentosa.2011

    • 著者名/発表者名
      Nakazawa, M
    • 雑誌名

      Journal of Ophthalmology

      巻: 2011 Article ID 2920-40 ページ: doi: 10.1150/2011/292040

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effects of Solid Hyaluronic Acid Film on Postoperative Fibrous Scar Formation after Strabismus Surgery in Animals.2010

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi K, Nakazawa M, M etoki T, et al.
    • 雑誌名

      J Pediat Ophth Strab.

      巻: (印刷中(web上で公開)) ページ: doi: 10.3928/01913913-20100920-02.

    • 査読あり
  • [学会発表] ニルバジピンの網膜色素変性の中心視野進行への影響2010

    • 著者名/発表者名
      中澤満、伊藤忠, ほか
    • 学会等名
      第64回日本臨床眼科学会総会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(神戸市)
    • 年月日
      2010-11-12
  • [産業財産権] 結膜下線維芽組胞増殖抑制剤および結膜下線維芽細胞増殖抑制方法2009

    • 発明者名
      中澤満
    • 権利者名
      弘前大学
    • 産業財産権番号
      特許,特願2009-181976
    • 出願年月日
      2009-08-04

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公開日: 2012-07-19  

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