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2009 年度 実績報告書

喫煙による涙腺・眼表面ダメージのメカニズム解明

研究課題

研究課題/領域番号 21592244
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

村戸 ドール  慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (60385284)

研究分担者 樋口 明弘  慶應義塾大学, 助教 (20383755)
キーワード喫煙 / ドライアイ / 酸化ストレス / 涙腺 / 角膜 / 眼表面
研究概要

受動喫煙モデル(ラット)を作成し、喫煙が涙液機能、眼表面および涙腺に与える影響・障害のメカニズムを解明することを目的とした。今年度はタバコ煙暴露実験システム・環境・系統作成に成功した。ラットは一定量/濃度のタバコ煙が保たれるチャンバにてタバコ煙に暴露させた。14mgのタールを含むタバコブランド(Seven Stars ; Japan Tobacco Inc., Tokyo, Japan)を使用し、装置にて250mlのタバコ煙をチャンバに注入した。チャンバ内の煙濃度はDigital Aerosol Monitor Model 3411(Kanomax, Osaka, Japan)にて測定した。タバコ煙暴露前後において採血し、ラットを始末した。1μlの1%フルオレセイン染色液を使用し、眼表面上皮障害スコアを判定した。涙液量検査は点眼麻酔なしでフェノルレッド試験にて施行した。動物モデルより得られる涙腺標本にHE染色、酸化ストレスマーカーであるHEL,4HNE,8OhDGの免疫染色を行なった。タバコ煙暴露後の涙液量が有意に減少し、角膜上皮障害スコアが増悪した。HE染色にて涙腺腺房構造の乱れ、炎症細胞浸潤を認めた。スモーカーラットの涙腺にnon-smokerラットと比較し高度な酸化ストレス染色(4HNE,8OhDG,HEL)が認められた。受動喫煙は涙腺構造および眼表面上皮障害を来し、その発症に酸化ストレスが関与していると思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 眼球表面に対する喫煙の影響2010

    • 著者名/発表者名
      樋口明弘
    • 学会等名
      第34回角膜カンファランス
    • 発表場所
      仙台市
    • 年月日
      20100211-20100213
  • [学会発表] 喫煙による眼球表面への影響2009

    • 著者名/発表者名
      樋口明弘
    • 学会等名
      第82回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      2009-10-24

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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