研究課題
基盤研究(C)
ラット高眼圧モデルを用いてPACAPによる網膜保護効果を評価したところ、PACAPは二峰性の網膜神経細胞死抑制効果を示し、cAMPとMAPキナーゼを介していることが示された。また、ヘテロ型PACAP遺伝子欠損マウスではNMDA硝子体内投与後の網膜障害が野生型と比較して有意に増加した。以上の結果より外因性・内因性のPACAPが神経節細胞に対して保護効果を示すことが明らかになった。さらに、NMDA投与後の網膜ではBrdU標識細胞が投与3日目でピークとなり、それらBrdU細胞のほとんどがマイクログリア/マクロファージであった。さらにPACAP硝子体投与群では網膜神経保護効果を示すとともに網膜内マイクログリア/マクロファージ数も増加させることが明らかになった。PACAPの神経保護機構にはマイクログリア/マクロファージの網膜内の増加が関連する可能性が示唆された。
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J Mol Neurosci
巻: 43(1) ページ: 30-34
巻: 43(1) ページ: 22-29
http://www.showa-u.ac.jp/sch/med/major/anat-1/index.html