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2009 年度 実績報告書

マネキン型紫外線測定器による眼部紫外線被曝の測定と眼部UVインデックスの提唱

研究課題

研究課題/領域番号 21592249
研究機関金沢医科大学

研究代表者

佐々木 洋  金沢医科大学, 医学部, 教授 (60260840)

研究分担者 坂本 保夫  金沢医科大学, 医学部, 講師 (60410304)
キーワード疫学 / 紫外線 / 白内障 / 紫外線曝露
研究概要

有害紫外線(UV)の眼部被曝については詳細な情報は少ないため、申請者らはこれまでマネキン型のUV-Aセンサーを用いて眼部被曝量について検討してきた。本研究では人体に特に有害なUV-Bの眼部被曝も同時に測定し、眼部被曝を予防するための適切な情報(指標)を提示することを目的としている。初年度は、屋外環境での計測に耐えノイズの少ないALGaNセンサーを用い、マネキン頭部の16箇所(眼部は各眼3箇所)にセンサーを埋め込んだUV-Bマネキンシステムを完成させた。
本年度の観測は、試験計測(2009.7.1-11)、データ較正を行い、本計測は2009年8月中旬より晴天の日を狙って金沢医科大学臨床研究棟10階屋上(設置面:UV反射率約10%)で開始した。これまでの計測日は2009年8/18,10/15,12/8である。冬季(2010年3/12,19,30)は石川県白山市内のクロスカントリー競技場の雪面(UV反射率:新雪で約80%)で計測した。(1)太陽を正面と背面に位置させるように太陽追尾し、UV被曝の日内変動をみる方法と、(2)毎正時に16方位に対する被曝強度を計測する方法を用いた。
UV-B強度の日内変動もUV-A同様、太陽を正面とした場合、朝夕の時間帯の眼部被曝強度が南中時(正午前後)より高い傾向を示したが、UV-Aほどその差は少ないようである。UV-AとUV-Bの強度比の日内変動(計測日8/18)からみると、朝夕のUV-B強度の割合はUV-Aの8-10%、10-14時では約16%でほぼ一定であった。UV-Aは太陽高度の上昇と伴に眼部への直達光が少なくなり被曝強度が低下したが、UV-Bは散乱特性が高いため正午頃の被曝強度はUV-Aほど低下しない可能性があり、正午頃のUV-Bによる眼障害の危険性は一概に低くなっているとは言えないと考えられる。今後の継続的な計測からさらに追及していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 太陽紫外線と眼疾患2009

    • 著者名/発表者名
      佐々木洋
    • 学会等名
      第99回沖縄眼科集談会 特別講演
    • 発表場所
      琉球大学医学部臨床講義棟小講堂(那覇)
    • 年月日
      2009-09-05

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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