研究課題
基盤研究(C)
マネキン型紫外線測定器により眼部へのUV-ABおよびUV-Bの被曝量を計測し、UVインデックス(UVI)との関係を検討した。UVIは頭頂部のUV-B被曝量と良く相関した。太陽正面での眼部UV-B被曝量はUV-AB被曝量の8%~16%程度であり、太陽高度が低い朝夕の時間帯に比べ、太陽高度の高い正午頃でUV-B被曝量の比率が高かった。UV-Bの眼部被曝量は太陽を背面とした時は、朝夕で正面被曝強度の約1/4、正午頃では約60%であり、散乱特性の高いUV-Bにおいては、正午頃でも被曝量が少なくないと言える。UVIと頭頂部センサーで測定されるUV-B被曝は良い相関があった。UVI高値では頭頂に対する眼部被曝率は低く、UVI低値では眼部被曝率は高くなり、UVIと眼部被曝には有意な関連がなく眼部被曝量の指標となる眼部UVIが必要であることが改めて確認された。同一UVIであっても雪面における眼部UV-B被曝量はアスファルト面の数倍以上であり、眼部UVIは周囲環境からの反射の影響がきわめて大きいため、通常環境での眼部UVIに加え、最も反射率が高い雪面での眼部UVI、さらにはその中間である水面での眼部UVIについては別途呈示が必要である。紫外線防御アイテムはサングラス>眼鏡>帽子>日傘の順に効果が高いが、形状、色の影響が大きく、UVIおよび太陽高度により効果が異なることが確認された。同一太陽高度であれば、緯度の異なる地域であっても眼部紫外線被曝量には差がないことも確認できた。
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