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2011 年度 実績報告書

GTR法を併用した骨トランスポート法による頭蓋骨欠損の再建

研究課題

研究課題/領域番号 21592292
研究機関岩手医科大学

研究代表者

本多 孝之  岩手医科大学, 医学部, 助教 (30275549)

研究分担者 新井 雪彦  岩手医科大学, 医学部, 助教 (20458178)
キーワード再生医学 / GTR法 / 骨トランスポート法 / GBR法
研究概要

e-PTFE膜を使用したGTR法(Guided tissue regeneration法)を併用した骨トランスポート法による頭蓋骨欠損再建の実験を行った。
体重およそ3kgの成熟した日本白色家兎を使用し、全身麻酔下に頭蓋骨に15x15mmの骨欠損を作成、この欠損に対して骨欠損の後方に作成した10x15mmのトランスポート骨片を移動することにより骨トランスポート法を行った。
骨欠損部をe-PTFE膜(ゴアテックス^<[○!R]>GTRメンブレン、ゴアテックスジャパン、東京)で覆った上で延長速度1.0mm/日で延長を行う群(A群)、延長速度1.5mm/日とした群(B群)、骨欠損をe-PTFE膜で覆うのみとしたコントロール群(C群)、骨欠損にe-PTFE膜を使用しないコントロール群(D群)の実験を行った。いずれも4週間のconsolidation periodを経過した後に頭蓋骨標本を摘出した。採取した頭蓋骨はマイクロCT装置によりCT撮影を行い、撮影したデータを用いて最初に作成した骨欠損部にどれだけの骨が再生されたかを解析した。
結果:A群での平均骨形成量は137.86mm^3、B群では平均89.90mm^3、C群では14.91mm^3、D群では17.34mm^3であった。
以前われわれが行ったe-PTFE膜なしでの骨延長群での結果は、1.0mm/日の群で139mm^3、1.5mm/日の群で96mm^3、骨欠損のみ作成した群で39mm^3であり、この結果と今回の実験を比較すると、少なくともe-PTFE膜併用下での骨延長において膜なしの条件よりも骨の再生が良いという結果は得られず、e-PTFE膜を使用しない場合と同等かやや悪いという結果となった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 高度な下顎変形と頭蓋内への進展を伴った上顎体の1例2011

    • 著者名/発表者名
      本多孝之、工藤信、長尾宗朝、黒田敬、柏克彦、小林誠一郎
    • 学会等名
      第29回日本頭蓋顎顔面外科学会
    • 発表場所
      グランドプリンスホテル高輪(東京)
    • 年月日
      2011-11-25
  • [学会発表] Management of severe facial fractures associated with cranial fractures2011

    • 著者名/発表者名
      Honda T, Higuchi H, Kashiwa K, Yasuoka T, Kobayashi S
    • 学会等名
      16th Congress of the International Confederation for Plastic Reconstructive and Aesthetic Surgery
    • 発表場所
      Vancouver Convention Center, Vancouver, Canada
    • 年月日
      2011-05-23

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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