敗血症性多臓器不全の病態生理を明らかにするために、培養細胞に炎症性mediatorを投与し、惹起される細胞障害シグナルを検討し、以下の知見を得た。 炎症性mediatorにより細胞死が起こり、そのメカニズムにアポトーシス機構が関与している. 細胞障害性シグナルはNO依存性やMAP kinaseの依存性などにおいて、細胞種により異なる要素がある. 細胞種により有効な薬剤が異なるが、抗炎症作用薬、抗酸化薬に細胞保護作用がある. アポトーシスの阻害のみでは細胞死を抑制できず、それ以外の細胞死の関与が示唆された.
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