研究概要 |
本研究の目的は,新しい気管挿管補助器具を病院前救護に導入し,特に救急救命士による気管挿管の安全性の向上を目指すとともに,再教育や事後検証システムの構築に貢献しうるシステムの開発及び運用を目指すものである. (1) 広島大学病院,広島市消防局,NTTデータ通信株式会社,SONYビジネスソリューション株式会社の4者からなる間接視認型喉頭鏡の病院前救護導入に関するワーキンググループを結成した. (2) 病院前救護における間接視認型喉頭鏡の映像伝送システムを構築し,遠隔地でも気管挿管の鮮明な映像を確認でき,合併症の回避,事後検証に有用であることを検証した. (3) 救急救命士に間接視認型喉頭鏡を導入する為の働きかけについて,総務省で直接視認型喉頭鏡と間接視認型喉頭鏡の経験曲線の結果の説明,救急救命士が実際人形を使用して気管挿管を実施している映像を提示した. (4) 全国の病院前気管挿管の実態調査は,現在アンケートを作成,回収を行っているところである.
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