研究概要 |
本研究の目的は,新しい気管挿管補助器具を病院前救護に導入し,特に救急救命士による気管挿管の安全性の向上を目指すとともに,再教育や事後検証システムの構築に貢献しうるシステムの開発及び運用を目指すものである. 総務省のICTふるさと元気事業の予算化(平成21年度補正予算)により,これまでわれわれが行ってきた映像伝送システム等の技術を投入し,広島市消防局が所有する救急車からの映像を含む,各種データの伝送システム構築をおこない,平成23年3月より運用開始している. 平成22年度救急業務高度化推進検討会で報告を行った.広島県内5病院においてビデオ喉頭鏡を用いた気管挿管の成功例が極めて高く,手技の容易さ,安全性・確実性,習熟度の速さが再確認された.平成23年度に救命士がビデオ喉頭鏡を認める方向である. また,ビデオ喉頭鏡は従来型の喉頭鏡とは使い方が異なるため,正しい使用法を認知してもらうために書籍を準備中である.
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