研究課題
基盤研究(C)
本研究は、破骨細胞の分化機能におけるコレステロール要求性とコレステロールが豊富は細胞膜ドメインのlipid raftsの役割を解明すべく、low density lipoproteinreceptor(LDLR)とlipid raftsの主要構成タンパク質caveolin-1(Cav-1)のそれぞれの遺伝子欠損マウスを用いて、in vitroの破骨細胞形成系とin vivoの骨形態計測から検討した。その結果、破骨細胞形成はLDLRを介した細胞外からのコレステロールの取り込みが必須であること。LDLRが欠損することによって、破骨細胞の細胞融合が抑制され、結果としてマウスの骨量が増加することを見いだした。さらに、Cav-1欠損マウスの破骨細胞形成は野生型マウスと変化がなかったが、Cav-1 knockout/Cav-2 knockdownを組み合わせることで破骨細胞形成が促進した。このことはCav-1/Cav-2複合体が破骨細胞形成を負に制御していることを示唆している。これらの結果は、破骨細胞形成と脂質代謝が密接に関連していることを示している。
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J Biol Chem
巻: (In press)
Doi:10.1074/jbc.M111.323600
Bone
巻: 50 ページ: 226-236