• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

侵襲型歯周炎原因菌のキノールペルオキシダーゼの生理的役割と病原性との関連の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21592346
研究機関日本歯科大学

研究代表者

古西 清司  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (20178289)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードペルオキシダーゼ / 呼吸鎖 / 侵襲性歯周炎
研究概要

侵襲性歯周炎原因菌Aggregatibacter actinomycetemcomitansは膜結合性キノールペルオキシダーゼ(QPO)を産生する。本酵素は我々が精製、遺伝子のクローニングを行い、生化学的な性質について報告してきた。QPOは2種類の基質のうちユビキノール-1(Q1H2;ユビキノン-1(Q1)の還元型)を酸化し、もう一方の基質である過酸化水素(H2O2)を還元して水とする活性を有し、呼吸鎖成分のキノンと連結しているので、呼吸鎖の一員としても捉えることができる。今までにQPOの阻害剤としてアスコフラノンについてすでに、我々は報告済みである。それによるとアスコフラノンのKiは9.56nMで、mixed-typeの阻害様式であった。今回アスコフラノンの構造類似体のアスコクロリンを見出し、そのKiが24.7nM、阻害様式はQ1H2に対する競合阻害であることを明らかにした。さらに化合物ライブラリーのスクリーニングを続けたところ、illicicolin Bも阻害活性を有しているがそのIC50は約600nMであり、アスコフラノンやアスコクロリンよりも阻害活性が低いことが明らかとなった。
また、大腸菌を用いたリコンビナントQPOの発現系を確立し、精製リコンビナントQPOを調製して、動力学的解析を行った。QPOによるペルオキシダーゼの触媒反応は、まず酸化型QPOに結合したQ1H2が酸化され、酵素からQ1となって遊離する。一方QPOは還元され、この状態で安定しており、この還元型QPOがもしH2O2と結合した場合、H2O2は還元されて水になり、同時にQPOは酸化型に戻る。従って、このQPOによるペルオキシダーゼ触媒反応はping pong Bi Bi機構によって起こることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 侵襲製歯周炎原因菌のキノールペルオキシダーゼの酵素学的解析2013

    • 著者名/発表者名
      河原井武人、古西清司
    • 学会等名
      日本細菌学会
    • 発表場所
      千葉市幕張メッセ
    • 年月日
      20130318-20130320
  • [学会発表] 侵襲製歯周炎原因菌のキノールペルオキシダーゼの酵素学的性質2012

    • 著者名/発表者名
      河原井武人、古西清司
    • 学会等名
      日本生化学会
    • 発表場所
      福岡市福岡国際会議場
    • 年月日
      20121215-20121215

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi